Interview

カンケンの人

渡邊 将貴 profile

常に「未踏」「未知」の 領域に取り組む。 難しければ難しいほど ワクワクする感情を大切にしたい

渡邊 将貴Shoki Watanabe

Profile

わたなべ・しょうき/入社1年目から大手デベロッパーの案件を複数担当し、3年目にはディレクターとしてプロジェクトの推進を担う。企画立案から建築デザイン、グラフィックデザインに至るまで、専門領域を横断したトータルプロデュースを得意とする。特に、社内で最も多い物件数と難易度の高い案件があるチームの中のエースとして、受注決定後のプロジェクトを確実に着地させる手腕に定評がある。大手デベロッパーをはじめ、幅広いスケールのプロジェクトに携わり、社内外のプロフェッショナルとの連携を統括するなど、圧倒的な推進力で成果を生み出し続けている。

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Question 1あなたにとって「場」とは

体験に没入するために必要不可欠な「場」

空間は単なる物理的な広がりではなく、人々に影響を与え、感動や驚きを生み出すものだと考えています。特に、商業施設やギャラリーなど多くの人が訪れる場所において、印象に残るような体験を提供することが重要です。例えば、カンケンの三面LEDのバーチャル空間は、ただの展示ではなく、没入感を提供することで「この場に来たからこそ感じられる特別な体験」を生み出すことができます。こうした試みは、単なる設計を超えてトレンドを作り出し、業界全体に影響を与える可能性を秘めています。

空間が持つ心理的影響 ――環境が人の行動を左右する瞬間

また、場の影響力を実感したエピソードとして、飲食店の環境が食事の楽しさを大きく左右することを体験しました。例えば、焼肉を楽しむために訪れた店が過度に騒がしく、期待していた「ゆっくり味わう時間」を得られなかったことがありました。世界観や体験に没入するときに、ちょっとした空間の違和感が、キモチの違和感につながってしまいます。これは、私たちカンケンの仕事でも同じことが言えると思います。場を設計する際には、単に空間を作るだけでなく、その場に訪れる人々の目的や感情を想像し、それに最適な環境を提供することが不可欠です。

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Question 2空間や場のチカラを実感したエピソード

プロジェクトで学んだ「プロデュース力」。 全員の意見を融合する設計

空間が人の行動や心理に与える影響を強く感じたエピソードとして、あるプロジェクトではステークホルダーで異なる意見がでており、それぞれが異なる視点での空間デザインを求めていました。彼らの意見をすべて汲み取ることは困難でしたが、最終的に「関係者一人ひとりに対して提案を行い、そこからさらに全員の意見を反映したプランを提案する」という二段階の提案を行いました。その結果、最も権限を持つ方からも、「ぐうの音も出ないほど信頼できる提案だ」と仰っていただけました。この経験は、空間プロデュースが単に空間を作ることではなく、人々の意見をまとめ、信頼を築くことにもつながることを実感する機会となりました。

信頼関係を築く空間プロデュース。 プロデュースは、人と人をつなぐ仕事

このプロジェクトを通じて、自分の成長を強く感じることができました。もともと厳しい存在だったクライアントから、「渡邊さんに任せれば大丈夫」と言われるようになり、それが一つの信頼関係の証になったと感じました。場をデザインするということは、空間デザインの枠を超えて、関わる人々の価値観や意見を尊重しながら、最適な答えを導き出すことでもあるのです。

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Question 3やりがいを感じる瞬間

都市の未来を形にする。 培った調整力と総合力で成功した HARUMI FLAGプロジェクト

東京オリンピック・パラリンピックの選手村だったHARUMI FLAGのパビリオン(マンションギャラリー)は都市の新しいライフスタイルを提案する場として、大きな期待が寄せられていました。プロジェクトの骨子が固まる中、私は推進役として多くの関係者と連携し、調整を進めていきました。1年以上に及ぶプロジェクトを経て完成したパビリオンは多くの反響を呼び、都市の未来を形にする重要な役割を果たしました。関係者が多い中での調整力や決断力が試される場面も多く、プレッシャーの中で進める難しさもありましたが、それを乗り越えたことで大きな達成感を得ることができました。 大きな壁にぶつかるたびに成長できると実感し、ワクワクする自分がいます。それがいまこの仕事のやりがいにつながっています。

ゼロから創り上げた“動くシアター”

「パークタワー大阪堂島浜」のプロジェクトもチャレンジングな取り組みをおこないました。このプロジェクトでは、通常のフラットな壁面ではなく、正面のスクリーンが上がり、模型が前にせり出してくる立体的なギミックの設計に取り組みました。「プレミスト湘南辻堂」のプロジェクトでは、座席の下にターンテーブルを設置し、約20人が座れる「360度シアター」を実現。座席そのものが回転するという、新たな体験を生み出しました。前例のない試みを始めるときは、計画を立てつつも、進めながら必要なものを追加していく柔軟性が重要です。「これが足りない」と気づいたり、課題に直面したときでも、「なんとかなる」というマインドを持ち、瞬時に判断し、新しいアイデアを生み出しながら進めることを心がけています。経験を積むほど、これまで取り組んできたことを蓄積し、必要なタイミングで適切な情報を活用することで、新しい挑戦にも対応できるようになりました。また、判断のスピードと正確性が増し、プロジェクトを円滑に進めることができるようにもなったと感じています。今回のプロジェクトも、その積み重ねが活きた案件の一つです。

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Question 4カルチャーや働き方

新人でもアイデアを求められる。 プロジェクトの中心として働くことができ、 成長も加速していく

カンケンの働き方の魅力は、若手にも裁量が与えられることにあります。一般的なデザイン・設計会社では、1年目や2年目は下積み期間として単純作業を繰り返すことが多いですが、カンケンでは新人でもアイデアを求められ、プロジェクトの中心として関わることができます。そのため、責任感を持ちつつも自分の意見を形にできる環境が整っています。先輩やクライアントとのやり取りを通じて学びながら、実際のプロジェクトに関与できる点が、成長の大きな要因になっています。

仕事を、単なる「労働」ではなく 「創造的な挑戦」として楽しめるか

カンケンに向いている人は、「仕事を楽しめる人」だと思います。場づくりは単なる作業ではなく、常に新しい課題や挑戦が伴います。そのため、問題を解決すること自体を楽しみ、新しいアイデアを生み出すことに喜びを感じる人が、この環境で活躍できます。仕事が単なる「労働」ではなく、「創造的な挑戦」として楽しめるかどうかが、カンケンでの成功の鍵になると思います。

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