Interview

カンケンの人

進藤 然子 profile

場をデザインすることは、 人の行動や感情をデザインすること。 創造のプロセスを大切にしながら、 新しい価値を生み出していく

進藤 然子Noriko Shindo

Profile

しんどう・のりこ/入社後、マンションギャラリープロジェクトに従事。高額マンションの商品が出始めた時代に、高級感と質感のあるデザインを得意とし、大手デベロッパーのフラッグシップ案件を手がける。10年先の街を描く千葉市海浜幕張の大規模街開発のプロジェクトでは、立ち上げから竣工以降のまちづくりの運営の一部も携わる。海浜幕張のプロジェクトからのつながりでZOZO様の新しいオフィスづくりを担当。現在はコミュニティ形成と空間の関わり合いをベースに、オフィスデザイン事業開発も展開中。

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Question 1あなたにとって「場」とは

「場」とは、単なる空間ではなく、 人の行動や感情を引き出す きっかけを生み出すもの。

私にとって「場」とは、単なる空間ではなく、人が何かをしたいと思うきっかけを生み出すものです。何かを始めたくなる理由や動機を生み、モチベーションを後押しする存在です。例えば、飲食店やカフェ、ブルワリーなどを手がけた際、その場が単なる店舗ではなく、そこで働く人たちにとって日常の一部になり、生活の景色となることを実感しました。安心して働ける場所、仲間とともに過ごせる場所は、単なる労働環境を超えて、人生の一部となります。だからこそ、場をつくることが目的ではなく、その場で何が起こるのかが重要なのです。

「場」がもたらすエネルギー

また、「場」にはモチベーションを高める力があります。マンションギャラリーをプロデュースするプロジェクトでは、単に美しく整えるだけでなく、そこで働く人々が自分たちの仕事に誇りを持てるような空間を作ることを意識しています。あるプロジェクトでは、「この場所で働けるのが嬉しい」「ここにいると士気が上がる」という声が生まれ、実際にマンションの販売成績も向上しました。場の力とは、そこに関わる人々の気持ちを動かし、行動を促すものなのだと実感しています。

Question 2空間や場のチカラを実感したエピソード

「空間」が人の心理や行動を大きく変える瞬間

空間が人に与える影響は、常に感じています。これまで数多くのマンションギャラリーやまちづくりプロジェクトを手がけてきましたが、最初の頃は単に美しい空間を作ることに意識が向いていました。しかし、次第に「この空間にいることで働く人がどのように感じるか」「訪れたお客様がどのような印象を受けるか」を考えるようになりました。もちろんお客様のニーズに応えるのは最低限の仕事ですが、私が目指すのは、自分でもやったことのないことをやり、お客様を驚かせて、喜ばせることを続けていくことです。日々の打ち合わせやプレゼンテーションも、人を驚かし、喜ばせるエンターテインメントとしての「場」として常に全力を注いでいます。それによって、プロジェクトそのものの価値を高めることにつながります。

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Question 3やりがいを感じる瞬間

「空間」を通じて、人々の未来を形作る

最もやりがいを感じるのは、自分が手がけた空間が人々の生活や働き方にポジティブな影響を与えたと実感できた時です。例えば、ZOZO様の新オフィス「ZOZOSTUDIO」を手がけたプロジェクトは、すべてが新しい挑戦でした。ZOZO様はもともと地域貢献や次世代支援に力を入れている企業であり、そのオフィスもただの職場ではなく、地域の人々にも開かれた場となることが求められました。そこで社屋の一部を開放し、カフェや週末イベントのスペースとして活用してもらう仕組みをZOZOのみなさんと一緒に考えて設計しました。

関わる全員が幸せになる「場」のプロデュース

このプロジェクトでは、多くの人々が関わり、建築の経験がないクライアントと共に進める難しさもありました。私たちの業界では、マンションや施設などの建物を建てることが当たり前になっていますが、今回のプロジェクトでは、クライアントであるZOZO様は、建物を建てる会社ではありません。「空間をつくる」ことが、その企業や人にとって一大プロジェクトであることをあらためて気付かされた経験となりました。 そこでは、関わるすべての人が「WIN-WIN-WIN」となる状況を作ることを意識し、プロセスを丁寧に進めていきました。結果として、企業、地域、そして社員にとって理想的な空間が生まれたとき、大きな達成感を感じました。空間プロデュースは単に美しい建築物を作ることではなく、そこでの営みを支え、より良い関係性を生み出すことができる仕事なのだと改めて実感しました。

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Question 4カルチャーや働き方

「自己裁量」がクリエイティブな 成長を後押しする環境

カンケンで働く魅力のひとつは、自己裁量が大きいことです。自分で考え、決断し、行動することが求められる環境だからこそ、成長のスピードが速い。特に2〜3年目でいきなり大きなプロジェクトを任されることもあり、最初は戸惑うこともありました。しかし、自分で進めるしかない環境があるからこそ、試行錯誤しながら経験を積むことができます。もちろんOJTや研修もありますが、基本的には「自分ゴト」として動ける人が活躍できる場だと思います。

変化を恐れず、新しい挑戦を楽しむ柔軟性が鍵

また、カンケンのカルチャーは「変化を楽しむこと」が大切であると感じています。空間デザインの仕事は、クライアントやプロジェクトごとに全く異なるニーズがあり、常に新しいことに挑戦しなければなりません。そのため、固定観念にとらわれず、変わっていくことを前向きに捉えられる人が向いていると思います。自分の幅を決めすぎず、「これもやってみたら面白いかもしれない」と柔軟に受け止める姿勢が、この仕事では重要なのです。

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