Interview

カンケンの人

秋和 悟之 profile

空間は新たな価値や 関係性を生む「交差点」。 カンケンは「人を引き寄せる力を 見つけ、磨く場所」であり続ける

代表取締役社長秋和 悟之Satoshi Akiwa

Profile

あきわ・さとし/大学卒業後、株式会社 環境計画研究所に入社。マンションギャラリーを中心とした3次元空間プロモーションとして国内・海外の様々な空間デザインに従事し、日本空間デザイン賞入選など多数の実績。場の付加価値創造の観点で総合的な体験をストーリーとして設計する「体験設計」をテーマにデジタル施策や企画段階のコンサルティング業務へと領域を拡大して活動中。現在は株式会社 環境計画研究所の代表取締役社長・株式会社読売広告社の執行役員を務める。

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Question 1あなたにとって「場」とは

「場」とは、人が自然と アクションを起こしたくなる装置。 “アフォーダンス”のある場が理想

「場」とは、単に空間を作ることではなく、そこに集う人々がどのように関わり、何を生み出していくかをデザインすることだと考えています。私が大切にしているのは、「やってみたい」と思わせるような場づくりです。決して一方的に与えられるものではなく、そこにいる人々が自発的に関与し、場の意味を発展させていくことが重要です。良い場というのは、使われる中で変化しながらも、その核となる意図がしっかりと根付いているものです。そこに来た人が自然とアクションを起こしたくなる、そんなアフォーダンス(人々の創造や交流を引き出す)のある場が理想です。

場づくりの本質は「成長する過程」にある

また、「場」は作る過程そのものにも価値があります。クライアントや関係者と共に対話を重ねながら、目的を共有し、試行錯誤するプロセスが、結果的により良い場を生み出します。「場」とは、完成した瞬間に終わるものではなく、関わる人々の経験を蓄積しながら育っていくものです。人がいる風景としての場を作ること、そしてその場が人々にとって「ここで何かをしてみたい」と思わせる空間となることが、私の考える「場」の本質です。

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Question 2空間や場のチカラを実感したエピソード

「価値を体感的に伝える空間ストーリーとは何か」 を改めて実感した大阪・堂島プロジェクト

最近、特に印象に残っているのは、「ブリリアタワー堂島」のプロジェクトです。約4メートルもの巨大な模型を配置し、手前の通路を意図的に狭くすることで模型の高さを際立たせるアナログで基本的な空間演出を施しました。そこにプロジェクションマッピングなどのデジタル技術を用いた演出を組み合わせることで来場者が通路を抜けた瞬間に模型のスケール感が際立ち、その場のインパクトが最大限に発揮されるよう設計しました。このプロジェクトでは、単なる技術やデザインの巧みさを超えて、デジタルとアナログを組み合わせた「価値を体感的に伝える空間ストーリーとは何か」を改めて実感することができました。

まちの輪郭を形作る「場」の存在 。 柏の葉スマートシティミュージアム

また、「柏の葉スマートシティミュージアム」では、さまざまなステークホルダーと対話しながらミュージアム(ギャラリー)を作り上げました。まちづくりに絡む関係者は大手企業ばかりで、当初は中小企業である弊社に不安を感じられていたようでしたが、最終的に「このミュージアムができたことで、まちの輪郭が見えるようになった」と評価されました。空間は単なる建築物ではなく、人々が集い、交流し、新しい関係性を生む「交差点的な場所」として機能するのではないか。場が持つ力は、物理的なデザインだけでなく、そこに集まる人々の意識や行動を変えることにもあると実感したプロジェクトでした。

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Question 3やりがいを感じる瞬間

入社1年目、虎ノ門プロジェクトで 実感した「発言の重み」

カンケンの仕事のやりがいを強く感じたのは、入社1年目〜2年目の頃に携わった虎ノ門のプロジェクトです。追加工事の案件でしたが、大手ゼネコンと現場調整を重ねる中で、まだ1年目の自分の発言もカンケンを代表する発言としてプロジェクトに大きな影響を与えることを実感しました。それが意味するのは、カンケンが大手デベロッパーや大手ゼネコン等のクライアントから“場のプロフェッショナル”として認められているということ。そして歴に関係なく、自分の発言が多くのプロフェッショナルを動かすこと。自分の提案が魅力的で、かつ、現実的であるかどうかを突き詰め、関係者を納得させるための論理を組み立てる経験は、非常に貴重なものでした。この仕事では、クライアントや施工会社と密にやりとりしながら、「本当に良いものとは何か」を考え抜く力が求められます。

空間デザインは「人の思いを形にする」仕事

また、空間デザインの仕事は、単に建物をつくることではなく、そこに関わる人々の思いを理解し形にすることです。クライアントの要望をそのまま実現するのではなく、より本質的な価値を見極め、最適な提案を導き出す必要があります。誰かの意見をそのまま形にするのではなく、自分自身の理解を提案として作り上げるプロセスを経て、完成した空間を使う人々が喜ぶ姿を見たときに、この仕事をしていて良かったと心から思います。

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Question 4カルチャーや働き方

挑戦が成長を促す。 カンケンは“人を引き寄せる ”タレント性を見つけ、磨く場所

カンケンの魅力は、単なる「仕事の場」ではなく、自分自身のテーマを見つけ、探求できる環境があることです。個々のメンバーが持つ「こうしたい」という思いを尊重し、それを具現化するための自由度がある一方で、その自由を生かすためには主体的に学び続ける姿勢が求められます。大手企業とのプロジェクトにも若いうちから関われるため、若手でも業界の第一線で活躍する機会があるのは大きな魅力です。

個の力を活かし、チームで生み出す価値

また、チームワークの在り方も特徴的です。単に役割分担のチームプレーをするのではなく、多様なバックグラウンドを持つメンバーがそれぞれの強みで協力しながらプロジェクトを進めることで、より深い価値が生まれます。メンバーそれぞれが持つ“人を引き寄せる”タレント性を見つけ、磨き、活かしながら、一人ひとりが社会に対して挑戦し続けることができる場が、この会社にはあります。これからプロになる人たちには、「自分のタレント性を磨き、それを人との関わりの中で活かしていくこと」が大切であると伝えたいです。 あなたが挑戦できる「場」が、カンケンにはあります。

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